久々にワインの話を。
「ワインは時代を反映する鏡のようなもの」
とよく言われます。
世の中の価値観やライフスタイルが変われば、新しいスタイルのワインが生まれて、
逆に言えばワインの歴史を辿れば時代の潮流がわかるのかもしれません。
現在のワイン業界のキーワードは、
「エコロジー」「健康志向」「カジュアル化」ですね。
若い作り手は地球に負荷をかけないエコなワイン造りを追求しているし、
ワインのシンボルであるガラス瓶も海洋汚染の原因があるとして
紙容器や缶入りワインが増えたりしています。
ミレニアルやZ世代はアルコールそのものを飲まない(飲めない)ひとが多くなっていて、
なんか将来的に不安になってしまうし笑
酒をあまり飲まないソムリエも居るし、
全く飲めない酒屋の店主も居たりして、ビックリしたりします。
知識やルールから解き放たれた感があるのがナチュラルワイン。
造る人・扱う人・注ぐ人がいて
ブドウの収穫から瓶詰されてからグラスに注がれるまでのストーリーが
リアルに感じられるのもナチュラルワイン。
ただ、以前の自然派は酸っぱくてシャバくて
まー、レベルの低いものが多かったけど、
今では尖がっていてもチャンと美味しくて主張が伝わるものが増えています。
社会全体がカジュアル化する中でワインの立ち位置も随分と変わってきて
硬いルールから解放されて、
自宅でリラックスするときに飲んだり、
キャンプやBBQなどで仲間や家族と呑むシーンは
いまではもう当り前。
ワインが日常のものになって多様化が進むことで、
値段やタイプなど沢山ありすぎて
自分の好みがイマイチ掴めないってひとの声もよく聞きます。
料理と合わせるものというイメージが強かったりするけど、
ひとと場所にそろえる事が出来たらより楽しいですね。
手ごろな価格帯のワインの楽しみ方を知っている人は
「センスがあるなー。」と感じますね。
次は、
「自分に合う一杯を見つけるコツ」を書きたいと思います。