郊外の串居酒屋に行った時のこと。
20代前半位の男女グループが入ってきて、
それぞれのスマホを取り出して
テーブルに置いてあるメニューブックには目もくれずに、
「これと同じものをください。」
って店員さんに注文しているのを見て、ちょっとビックリした。
それぞれがスマホの画像を見せて1~2品注文して完結。
彼らは徹底的に事前調査して行く店を決めて
更に注文する商品まで決めて、この店に来店しているのだと思った。
一緒だった広告代理店のB氏がサラっと解説してくれた。
「外食経験がある程度豊富な世代は、自分のお気に入り店のマイリストがありますけど、定番マイリストがないZ世代は、情報誌やグルメサイトではなくて、インスタやTikTokの自分と価値観が似てる、同世代のインフルエンサーのリアルな発信で選ぶ傾向が強いんです。とくに外食に関しては、失敗したくない気持ちが強いみたいです。」
商品のラインナップから価格帯・体験できることを調べつくして、
納得した上でないと来店に結び付かないらしい。
なるほどなーって思って、ちょっと調べてみた。
Z世代マーケティングの第一人者SHIBUYA109 lab所長の長田さんによると、
Z世代の消費におけるキーワードは
「体験消費」「メリハリ消費」「失敗したくない消費」だという。
家では食べられない”食べ物”を楽しむこと以上に
”食事シーンや時間”を楽しむことを目的とした外食は「体験消費」。
普段の食事は超簡単に済ませて、
イベント的な特別な飲み会にはしっかりとお金と時間をかけることが「メリハリ消費」。
たまの外食は絶対に外したくないから、
SNSで店の特徴や楽しみ方を入念に調べてから行く店を決めるのが「失敗したくない消費」。
このキーワードを飲食店目線で見たときに、
Z世代だけではなくて
一般生活者全体に言える事だなーと思いました。