プロフェッショナル

vol.214 - 2024.11.02

2024年1025日、

OSTERIA DEL CAMPAGNE30周年を迎えました。

 

イベント当日はいつもの営業形態ではなく

より多くのお客様にオステリアを知って頂き、

感謝を伝える楽しい美味しい賑やかなイベントにしたいと現場主体で企画しました。

100名を超える大勢のお客様をお迎えすることができて

沢山のお祝いの言葉や笑顔がいっぱいの会になり大盛況でした。

 

30年前

現在の物件に出会った時の興奮は、

今でも鮮明に覚えています。

当時の上伝馬町は客単価の高い和食店が軒を連ね、

まさしく「ザ・和食エリア」。

イタリアンはおろか外国料理店は1軒もありませんでした。

ストリートの中程にあったその物件は、

黒光りした瓦屋根と間口9mの堂々とした2階建町屋で、

中に入ると大きな精米機と貯蔵タンクがあって

間口には小さなカウンターが設えてあり、

地元の人がお米を買いに来る販売店舗として営業されていました。

その奥は大家さんの住居スペース。

真ん中には大きな囲炉裏が切ってあり、

高さ約10mの吹き抜けと天窓から差し込む日差しが、

黒光りしたブっとい梁を照らしていました。

 

もう一目惚れでした。

この場所でレストランを開こう!

 

瞬間的にキッチンや客席レイアウト、

お客様をお迎えして営業しているシーンが、

カラー映像のように頭の中の浮かんだのをよく覚えています。

 

今では、

焼肉店やエスニック、

フレンチやイタリアン・多国籍料理店やバーなど

沢山の専門店が集積する外食ストリートとなり、

そういう意味では街の外食シーンに少しは貢献出来たかなと思っています。

 

写真のセンターで、

着ぐるみでおどけている男が

OSTERIAのキーパーソン 尾山修一。

うちのレストラン事業の基盤を一緒に創ってきた事業部長であり盟友です。

レストランは、

単純に美味しいからお客様が来てくれて

長く続く店になるかというと、

そうではありません。

概念にとらわれない素養や経験、発想と行動力があって

且つ経営目線を常に備えているかが大切で、

彼はまさにそのことを内包し実践しているプロフェッショナルです。

 

レストランにおいて

お客様が必要としている事は

「何かを持ち帰れた」という満足感だと思います。

それは、

料理の味かもしれないし雰囲気やサービスの質かもしれない。

想いや熱量がそれを食べて伝わる、

記憶に残り、

満たされたという気持ちになる、

そんなサービスができる男です。

 

彼が大事にしているサービスの基準が

「来た時よりも幸せになって帰って頂こう」。

 

素晴らしいですね。

 

次の35年・40年に向けて

これからもOSTERIAのレストランシーンを、

修一らしくリードしていってください。