
先日
他県の飲食店でのキックオフMTGに参加した時のこと。
オーナーが概要とタイムラインを説明する中で、
「メニューの多様性とオペレーションの効率化のバランスをどうとるのか。」
と話しながら其々の商品に対しての拘りを熱く話されていたけど、
典型的な迷走だなと感じました。
”店のコンセプトがハッキリしない”
”お客様のニーズより自分の拘りとやりたいことを優先してしまっている”
トレードオフとは
ある選択肢を取ることでほかの選択肢を犠牲にする事を指します。
私達飲食業にとっても大事な考え方で、
仮説を立てて戦略を整理する上でとても有効です。
例えはメニューの多様性を進めれば
幅広いニーズに答える事は出来るけど、
在庫管理や調理プロセスが複雑になってコストや時間が増加します。
価格と品質に関しても、
品質が高くて高価格の商品を提供することでブランド価値を高めることが出来るけど、
顧客層が限定されて来店頻度も減ります。
新規出店と既存店舗の強化も同様で、
どちらを推進するのかで戦略や手法も変わってきます。
メリットとデメリットを整理した上で
成長のベクトルを長期的に描くことが大事ということです。
同じように
一人ひとりが仕事の上でトレードオフの考え方を取り入れる事で
より効果的な意思決定が出来るようになります。
例えば、
Aさんが新しいスキルを習得するために
業務時間外で研修やオンラインコースを受講することで、
自分の価値と報酬の向上やキャリアの成長が期待できます。
トレードオフ:
プライベートな時間を一部犠牲にすることになる。
Aさんの同僚やチームの仲間が困っている時に積極的に手助けする事で、
チーム全体のパフォーマンスが向上し、協力と信頼関係が生れます。
トレードオフ:
一時的に自分の仕事やタスクが遅れる可能性がある。
Aさんが自分のパフォーマンスを定期的に振り返り、
上司や同僚からのフィードバックを取り入れる事で
自分の弱点を克服し強みを伸ばすことが出来ます。
トレードオフ:
フィードバックを受けるときに一時的なプレッシャーやストレスが増加して改善行動が必要になる。
このように
自己成長や自身の生産性を上げるためには、リスクとリターンがあります。
それを知った上で
「なりたい自分」に向って踏み出したいですね。