なぜかこの時期によく尋ねられること。
「レストランでワインの味見をする時になんて答えればよい?緊張する~。」
フレンチでもItalianでも当てはまると思うので
ちょっと解説します。
ソムリエが「ご確認をお願いします」と、ホストのグラスにワインを少量注ぐ場合があります。
その際は軽く香りを取り、ほんの少しだけ口に含み、
ひどいカビ臭やあきらかな酸化を感じなければ
ウムと頷きソムリエに目で合図するだけで充分です。
かける時間は10秒程度。
たまにグルグルと洗濯機のようにグラスを回し恍惚の表情を浮かべ、
味わいや香りについてベラベラと語る方がいますが、
あれはあんまりよろしくないのでマネしないほうがいいですね。
このテストの由来は『毒見』なんです。
そのむかし
ワインに毒を盛っていないことを証明するために、
ホストが最初に飲んでみせるパフォーマンスだったんですね。
したがって、
「ここはワインに詳しい○○さんがやってよ~」のように
その他のゲストにふるのは愚の骨頂。
ワインに疎かろうが何だろうが、ホストが最初に毒見するのがスジというものです。
現代ではワインが劣化していないかを確認することが主な目的。
なので、
劣化の有無さえ判定できれば、
香りや味わいがどうのこうのとコメントする必要はありませんし
何なら香りだけ嗅いでOKと判断しても良いくらいです。
「劣化とかわかんねーよ」という方もご安心を。
ホストがテストするまでもなく、
その道のプロであるソムリエが事前に品質を確認しているため、
お客さまの手元に劣化したワインが届くことはまずありません。
ちなみに
「うーん、イメージと違うなあ、違うの持ってきて」と、
変にかみついたとしても、
そのワインに劣化が見られない限りそれはただの追加注文であり、
両方の金額を請求されてしまうのでご注意を(‘◇’)ゞ
それから
ワインの温度はリクエストしてOKです。
ワインにはそれぞれ最も美味しく飲める温度というものが存在し、
ソムリエはその温度を狙ってサービスしてくれます。
しかしながら味覚や好みというのは人に拠って異なるので、
もう少し温度を下げた(もしくは上げた)ほうが私は好きだなあ~と感じた場合は、
堂々とリクエストしてOKです。